東京都渋谷区 代々木上原 眼科 ドライアイ 専門外来


ドライアイの診断と治療について

最近はドライアイの患者さんが急増しています。ドライアイは涙の量が少なくなったり、質が悪くなったりすることで、眼の表面に異常が起こる状態です。 涙が少ないと聞くと、ドライアイの患者さんは眼の乾きを一番に訴えるかと思われがちですが、 意外なことに「眼の疲れ」を訴える患者さんが多いのです。

涙点プラグによるドライアイ治療

当院では、まずドライアイの適切な診断を行い、防腐剤なしの生理食塩水やヒアレインの点眼で効果が得られない場合は、涙点プラグ等による専門的な治療を行っています。 涙が鼻へと排出される涙点(るいてん)は、図のように左右の目に上下、合計四か所にあります。写真は右下涙点とプラグです。


こちらは右下と右上に涙点プラグを入れた写真です。肉眼ではプラグはほとんどわからないと思います。

      右上の涙点にプラグ施行
      右下の涙点にプラグ施行

青い写真は涙を蛍光色素でそめているものですが、プラグを入れる前に比べて下まぶたに沿ってたまっている涙が増えているのがよくわかると思います。 これにより、目の表面涙の量が増え、ドライアイにより目が乾く、目に傷ができるといった症状を改善できる場合が多くあります。

        涙点プラグ施行前
    涙点プラグ施行後

涙点プラグはこのように目の中にたまる涙を増やせますが、分泌する涙が増えるわけではありません。いわば排水口にふたをするような方法なので、涙が少ないことによる目の傷は治せても、目ヤニが気になる場合があります。また、涙点のあたりの目の形は個人差が大きく、プラグを入れたあとにあたるような感じがする場合もあり、プラグのメーカーを変更することもあります。

涙の流れ

涙の流れは右図の通り、主涙腺(しゅるいせん)から涙の成分が分泌され、まばたきによって、目の表面全体に運ばれます。その後、涙点(上涙点・下涙点)から鼻腔へと排出されます。この時、涙は10%が表面から蒸発し、残りの90%が上涙点・下涙点から流れ出るといわれています。

ドライアイの主な症状


ドライアイの方には以下のような症状があります。日頃このような症状があるかたは、眼科の診察をおすすめします。
眼が疲れやすい
めやにが出る
眼がごろごろする
重たい感じがする なんとなく眼に不快感がある
眼が痛い
涙が出る ものがかすんで見える
眼がかゆい
光を見るとまぶしい
眼が赤い

ドライアイの診断は眼科医であれば可能ですが、重症なドライアイには特殊な治療が必要なこともありますので、ドライアイの治療に精通した眼科専門医への受診をお勧めします。当院では、ドライアイ外来により充実した治療を行っておりますので、お悩みの方はご相談ください。

ドライアイの主な治療方法

涙のほとんどは水分で、それが少ないかどうかはシルマー試験という方法でわかります。
(まぶたのふちに紙きれをひっかける検査です。右の写真は実際のシルマー検査の様子。検査時間は約5分です。)

足りない水分は人工涙液でおぎないます。市販の目薬はほとんどが防腐剤が入っているために、たくさん点眼すると防腐剤の悪い影響が出てしまうので、 水分を補うためには防腐剤の入っていないものを使う必要があります。 市販の点眼薬で防腐剤剤の入っていないものは、使いきりタイプのものだけです。たくさん点眼する方の場合には眼科より取り次ぎ依頼で購入してもらうソフトサンティアという点眼薬を使ってもらっています。

市販の点眼薬で防腐剤剤の入っていないものは、使いきりタイプのものだけです。たくさん点眼する方の場合には眼科より取り次ぎ依頼で購入してもらうソフトサンティアという点眼薬を使ってもらっています。

いわゆる目洗い用のカップが市販されていますが、あの洗浄液にも防腐剤が含まれているものがあり、目を洗うたびに目に傷をつけてしまっていることもあります。水道水もかならずしも目にはやさしいものではないので、洗うことはおすすめしません。目に薬品などが入ったとき以外に目を洗う必要はまったくありません。

人工涙液の目の表面への広がりをよくさせるために、ヒアルロン酸点眼(ヒアレイン、ヒアレインミニ) を使うことがあります。ヒアレインミニは使いきりの防腐剤の入っていないものです。

花粉症のようにひどいかゆみがなくても、アレルギー体質がある場合、目の表面の水分が不安定になります。シルマーテストで涙の量が正常であっても、アレルギーがある場合ドライアイの症状が出ることがあります。この場合アレルギーの治療で症状が軽くなることが多いようです。

コンタクトレンズによりドライアイの症状が出ている場合もあります。レンズの手入れがきちんとできていない場合にもそうなりますし、レンズとの相性もあります。最近は乾きにくい、とうたった製品も増えてきましたが、どのレンズが適切かは眼科医にご相談ください。レンズ処方を行っていない眼科でもレンズによるトラブルには対応できます。

処方せんでもらう目薬もほとんどが防腐剤が入っています。また薬の種類によっては目の表面に傷ができやすいものもあり、変更が必要なことがあります。薬をもらっても調子が悪くなった場合にはその旨医師にお申し出ください。

ドライアイと言われて眼科で目薬をもらっても症状が良くならない場合、診断がまちがっていることがあります。今何に一番困っているのか、ご相談ください。 

このページの先頭へ